地獄のようなお風呂タイムは1週間ほど続いたでしょうか。
人間の回復力というものは本当に凄いもので、あれだけ深く、肉が見えていた愚息の深い傷も日に日に盛り上がり、赤っぽい薄皮が張るまでに回復してきました。 ところがこの薄皮は非常に脆く、ちょっとしたガーゼの擦れで敢え無くはがれてしまうのです。 しかも、はがれた箇所に乾燥したガーゼが擦れた時の痛さと言ったら…仕事中に無意識に足を組んだりするとガーゼがずれて、痛みでビクン!と反応してしまう程なのです。 これは欠損していた肉芽が回復し盛り上がってきたため、それまでは凹んでいてガーゼに触れなかった神経部分が直接当たるようになったからではないかと推測します。 とにかく何とか痛みを軽減する方法は無いだろうかと調べていると、火傷の湿潤治療法として「ラップ療法」というものがある事を知りました。 ※ラップ療法については知識・経験のある医師による判断の上での治療が強く求められており、安易に導入すると感染症など深刻な事態を招く可能性があります。そのため、ここからはあくまで私tabbieyの自らの責任による人体実験レポートと捉えてください。 湿潤療法が一般的になってきているようだという事は前回のエントリに記載した通りですが、「早く」「綺麗に」治る事と並んで「痛みが軽くなる」という点も大きなメリットのようでした。 詳しくは検索して頂くとして、端折って言うと被覆材で傷を覆ってしまう事で外的刺激を抑えられるというのです。 この被覆材に家庭用の「サランラップ」などのラップ材を用いるというのが「ラップ療法」と呼ばれる所以です。 感染症のリスクについては一瞬頭をよぎりましたが、風呂上りの清潔な状態で処置すればまぁ大丈夫だろうと判断しました(マネしないでください)。 処置方法は、愚息の傷に処方された抗菌薬の「ゲンタシン軟膏」をたっぷり塗ったあと、2cm×15cm程に切ったラップを巻きつけ、さらにその上からガーゼで覆うといったものです。 結果として、この処置を行ってからは日常生活が大分楽になりました。もうガーゼが肉に当たって飛び上がる心配もありません。 そして当時、治療をどうしても早く進めたい理由があって、それは、この修正手術直前あたりからお付き合いを始めた女性がいたという事です。 キスを交わすぐらいの間柄にはなっていたので、向こうさんとしても「もうそろそろかな…」ぐらいに思われているような、そんな雰囲気がありました。 (一日も早く治したい…) 不純な原動力で日々を過ごしていました。 #
by tabbiey
| 2016-07-11 00:38
| 包茎手術
私の受けた修正手術は、瘢痕を焼き切って火傷状態とし、欠損した皮膚が再生していく事で皮膚状態が良好になるというプロセスとなります。つまり、治癒プロセスも当然火傷と同じなります。
熱いものに触れて水ぶくれになった、という程度の火傷なら、ほとんどの方がおありでしょう。 その場合、水ぶくれ→内容物が排出→皮がめくれる→薄皮が張る、という順で治っていくと思います。 この「水ぶくれ」は、以前は出来たら潰すのが当然という風潮でしたが、今ではなるべく潰さず温存させておく治療法が一般的かと思います。 「湿潤療法」と言われる考えが注目され、傷は乾かすより湿った状態の方が早く、キレイに治るというのです。キズパワーパッドの普及などを見ると、その効果はもうごくごく一般的に知られている事なのでしょうか。 ところで修正手術では表皮が焼切られるため「水ぶくれ」は出来ませんので、皮膚からの浸出液はダダ漏れです。 この浸出液は傷を治すために非常に重要な役割のはずなのですが、ガーゼに吸い取られてしまうのです。 ※医師からは術後のケアとして、「ガーゼに処方された軟膏を塗り、毎日取り換えるように」と説明を受けています 振り返ってみると一番痛かったのは、包皮を切除した最初の手術後よりも、この修正手術のあと、ガーゼを取り換える瞬間でした。 お風呂へ入る前、愚息へ巻かれたガーゼは浸出液によりカビガビとなり、しかも乾燥している状態です。ガーゼは傷口にべったり張り付いており、とてもそのままでははがせません。 そこでガーゼを巻いたまま洗い場へ行き、愚息へぬるいシャワーを当てます。 お湯がガーゼに浸みてくると愚息が鈍く痛みます。充分に濡らさないとはがれないので、しばらくお湯を当て続けます。 意を決して巻いてあるガーゼをはがしていきます。驚く事に、これだけガーゼをビショビショにしても愚息とガーゼは癒着しています。 少しずつ、少しずつはがしていきます。鈍痛は鋭痛に変わります。ビリッ、ヒヤッとした痛みです。 ヒイヒイ言いながらガーゼをはがし、愚息とご対面です。 (グ…グロい) 当日に見た、あのドライな傷から完全に様子が変わっていて、愚息をぐるりと一周している傷跡からは、ピンクや白色の組織が見えています。傷の深さも、思ったより深くて5mmぐらいはありそうです。 (これがもとに戻るのだろうか…) 頭の中は不安でいっぱいになりました。 #
by tabbiey
| 2016-07-10 23:27
| 包茎手術
夏も終わりだというのに、修正手術の日は酷暑でした。
せっかくシャワーを浴びて家を出たというのに、少し歩いただけで汗だくになりました。 汗を拭き拭き医院へ辿り着きます。院内は冷房が効いて快適そのもの。 「ああ、来たましたね」 先生が迎えてくれました。 「先生、今日はよろしくお願いします」 「まず貼る麻酔をしますね。効くまで1時間ぐらい待っていてくれますか」 処置室でおちんちんに透明なフィルムを貼られ、待合室へ戻ります。 病院でスマホを取り出すのもどうかなと思ったので、置いてあった動物図鑑をぼんやり見て過ごしました。 「もういいかな。どうぞ」 部屋へ入り手術台へ横たわります。修正手術では、手術着に着替える事はありませんでした。 「これで焼いていきます。火傷状態を作って健康な皮膚の再生を促すという事」 ペン型の機械を持って説明してくれました。 先生がパチパチとスイッチを入れると、機械が動き出す音がします。 「はじめます」 「はい」 パチッ、パチッという音がして股間から細い煙が上がり、焦げた臭いがあたりに広がります。 「人が焼ける臭いだよ。ははは」 先生が笑いました。何と言っていいか分からず苦笑。 焼かれている間、痛みは特に感じる事はありませんでした。 部分麻酔の手術経験がある方なら分かるであろう、何かしらされているけど痛くない、という独特の感覚です。 世間話をしながら1時間も過ぎた頃でしょうか。 「はい、終わったよ。見てみてください」 焼かれた愚息と対面です。 縫合部がぐるりと数ミリ幅、数ミリの深さでポッカリと凹み、その淵には小さな黒いコゲがぐるりと出来ている状態です。ドライな傷口で、出血はありません。 (うわぁ、我ながら大変な事をされたなぁ…) しかし黒ずんだ色素沈着も、まるで子供が書く魚の骨のような傷跡も、すっかり跡形も無くなっています。 「他に気になるところはありますか?」 愚息をつまんでひねってみます。糸痕が気になる箇所がいくつかあったので、そこも焼いてもらいます。 再度確認をして終了。 久しぶりにおちんちんに包帯を巻かれた後、軟膏をもらって先生にお礼を言い、医院を出ます。 再手術は切っていないのでだいぶ気が楽です。何よりすぐにシャワーを浴びてOKなのがありがたい。 陽は傾いたものの、日中の凶暴な太陽にやられた街はかげろうでゆらゆらとしています。 ふたたび玉の汗をかき、家路へと向かいました。 #
by tabbiey
| 2016-07-03 23:55
| 包茎手術
有休休暇を取り、懐かしい道を通って1年ぶりに医院へやってきました。
「先生、その節はありがとうございました」 「お久しぶり。で、今日は?」 「はい、手術を行い機能的には何不自由無く過ごしているのですが、傷跡が気になりまして…」 「ふうん、どれ、見せてください」 椅子から立ち上がりパンツを下ろします。先生が薄いゴム手をパチンとはめて電灯を取り出しました。 先生が愚息をつまんで光を当てながら、右へ左へとグリグリ動かします。 「ああ、なるほど。修正するとなると、レーザーで傷口を焼く事になるけど。やりますか?」 「はい、是非お願いします!」 「手術日、いつにしますか?私が空いているのはこの日とこの日かな」 カレンダーをめくって指差す先生。 「では○日でお願いします」 「最初にも言っていると思うけど、この手術は無料です」 「ありがとうございます。よろしくお願いします」 数分の診察で修正手術の日程が決まりました。 #
by tabbiey
| 2016-07-03 23:15
| 包茎手術
手術後1年が過ぎると、もうどのように触っても痛みを感じる事は感じなくなりました。
また、切って間もない頃は切り取った部分の感覚を覚えていて違和感がありましたが、1年も経つとすっかり慣れていました。 しかしながら縫合部の「線路の枕木」は待てど暮らせど一向に改善されず、盛り上がった部分の色素沈着は進むばかり。 特に裏側のボコボコと黒ずみが酷く、これではお相手をしてくれる方に嫌な感情を抱かれるのでは、とまで思うようになりました。 幸い、私が施術した医院では修正を無料で行ってくれるというのを公にしておりましたので、1年の区切りもついたという事で再診へ出掛ける事にしました。 #
by tabbiey
| 2016-07-03 23:04
| 包茎手術
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